淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「あぁ、
悠雅と2人暮らしなら危険なことも色々あるでしょうし、そちらの相談にものりますよ?」
と、またもや黒い笑みを見せる蒼
「……そ…それは…」
チラッと悠雅を見てみるも、聞こえているのかいないのか、無言で朝食を食べ続けている
私が高校3年になったと同時に始めた悠雅との同棲
白さんも蓮夜さんも「その方が安全だ」と同棲には賛成
まだ約1ヵ月ぐらいしか経ってないけど…
「別に困ったことはないわ
ただ…」
「ただ?」
そう、心配というより不安というより
「幸せすぎて怖いくらい」
「………」
私の発言に驚いて黙り込んだ蒼
ミスったかしら?
言葉の選択間違えた?
「そ…それくらい幸せだから何も心配いらないってこと……んぷっ!」
慌てて言い直そうとすると、後ろから腕が回され
胸と腰の辺りに巻き付き、しっかりと抱きしめられる
「なら、その怖さもなくなるくらい幸せにしてやるから覚悟してろ」
「……っっ!!」
さっきまで座って朝食を食べていたのに、いつの間に?