淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「悠雅…」
目の前で楽しそうに喉を鳴らして笑う貴方に涙声で聞いてみる
「ん?」
「悠雅…」
「澪?」
「…ゆ…うがぁ…」
あぁダメだよ。幸せすぎて怖いよ
悠雅は「怖さもなくなるくらい幸せにしてやる」って言ったけど
もっともっと怖くなってる
幸せが大きすぎて
その幸せがどんどん大きくなるにつれて
不安も大きくなってる
でも、その不安は心地よいものだった
「澪…」
優しい目は細められ、大きな温かい手はゆっくりと私の頭を撫でる
「ゆう…が…
私、産みたい……悠雅との子供、産みたいよ」
今すぐにでも産まれて欲しいくらい
早く見たい
早く名前を決めたい
早くその名前を呼びたい
早くこの手で抱きたい
妊娠していると分かった瞬間様々な願望が一気に溢れでた
……ねぇ
悠雅は?
悠雅はどう思ってるの?