淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~





悠雅の口が開く





きっと返事をしてくれたのはすぐだったんだと思う






数秒しか経っていないと思う






けど私にはスローモーションのように感じられ、とても長い数秒間だった











「嬉しいけど…残念だな」








そうよね。悠雅も嬉しいよね?




……って…え?









「正直に言うと残念な気持ちもある」







「………え?」










あれ?


身体が急に冷えていく





悠雅は何を言ってるの?









残念……って何が?



私との子供が出来たこと?


…まさか…ね









「俺は別に子供は好きじゃねぇー」







「……っ!?」








どばっと冷や汗が吹き出たような感じがした







「悠雅…?

え?喜んで…くれてたんじゃないの?」







「………」









……空気が冷たい





どうしよう





私……もしかして1人で浮かれて泣いてたの?









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