淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
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「ん……」
きつい香水の匂いで意識が覚醒していく
「………なに…ここ」
両手首を縛られているだけで足は自由
目隠しもなし
……それよりも
淡いピンク色の壁紙
ピンクのカーペット
ピンクのライト
ピンクのカーテン
ピンクのテーブル
窓ガラスまで薄いピンク色
そして
「目が痛い…」
私が寝かされていたベッドのカバーは濃いピンク色に黒のレースがついている
テーブルや本棚の上にはクマのぬいぐるみや化粧道具
天井には星のシールまで貼ってある