淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
Escape[脱走]
*********
「ん…はぁ……はぁ」
目を覚ましても自分のいる場所は変わらない
大量の汗で気持ち悪い
……何日経っただろう
両手首を縛られベッドでずっと転がされているだけの私に、日付感覚はなかった
カチャリ
「今日は起きてるのか」
部屋に足を踏み入れる金髪男
手には注射器
嫌な予感しかしない
「……やめて…
ち…かづかないで…」
震える声をようやく絞り出す
メニュー
Escape[脱走]