淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
────────────
─────
「ゆ……うが?」
……俺達の視界に広がっていたのは
とても悲惨な光景だった
「ねぇ……悠雅…
ゆうがぁ!」
「………っ」
海は涙を浮かべ、俺は唇を噛み締めた
「……海と…相楽か」
視線だけこちらに向けた目は刃物のように鋭く
完全にいつもの力強く自信に満ち溢れた光は消えていた
「……悠雅
これ…」
「……」
この路地裏に今、何人の大男が倒れているだろう?
数え切れるものじゃない
死んでるんじゃないかと思う奴もいる