淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「……出るぞ」
そう言った悠雅の声は地鳴りのように低く
凍てつくように冷たく
…針のように鋭かった
「どうしよう…相楽…
悠雅が怖いよ…」
黒澪の幹部である海でさえ怖がるのも無理はない
俺だって今まともに向き合って悠雅と話したら立ってられる自信ない
「……こんな悠雅初めてだな…
きっと元に戻せるのはみっちゃんしかいない…」
それは海も分かってたみたいで
「澪ちゃん…」
不安そうに呟いていた