淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
12月26日
僕の変わった日常にまた刺激が加わった
「おはよう」
「おはよー!」
「おっはよ♪」
8時
この学校の生徒は大体この時間に登校してくる
僕も校門の近くまで来ていた
今日も出欠確認の途中で来るだろう彼女のことを考えながら
「え……ウソ…」
「え、え、まって
えぇぇぇ!?」
「わっ…これって…え、嘘でしょ」
ざわめき始める周囲
“騒がしい”とは少し違う
空気が異様
そして皆の視線は同じ方向
僕もゆっくりと視線を周りと同じ方向に移動させる
「っっっ!!!!」
……これには流石に腰が抜けそうになった