淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~



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カチッ…コチッ…カチッ…コチッ




妙に響く時計の針の音




部屋はオレンジ色に包まれている












「………」






はぁ


また気を失ってたのね…






目覚めて、注射をうたれて、殴られて


……そしてまた意識をとばす






同じことの繰り返し




私の身体は限界に近づいていた




さっき興にお腹を殴られてから日付が変わってないのが幸いかしら








「………」






部屋の窓


鉄格子もなにもない





……私は昔から“逃げる”ということはしなかっから…




興もそこは油断しているわね



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