淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
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「はぁ…はぁ…」
どれくらい走ったかしら
目の前には広大な海
眩しい朝日
外はこんなにも明るくて自由…
昨日は公園で野宿した
1人で眠るにはあまりにも寂しすぎて
「……悠雅」
気づくと貴方の名前を呼んでいた
でも…名前を声に出すと余計に寂しくなったの
「………」
…もう少し
天童組の倉庫から出た私はある場所に向かっていた
……この日は毎年欠かさずに行っていた場所
………両親のお墓