淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「……」
グッと唇を噛み締め、身体の向きを変えると再び走り始める
……倉庫から少し離れているお墓
着いた時にはもう10時になっていた
「……」
お墓の前で手を合わせ目を瞑る
………
何分の間そうしていただろうか
ブォン ブォン ブォン ブォン
大きなバイク音で我にかえった
最後に線香を立てて立ち上がる
─────────ズキッ
「いっ…」
お腹に走る激痛
……やっぱり無理に動いたらダメね
慎重に歩いて墓地を出ると
「ここらで休憩しようか」
「そうっすね」
「はぁー疲れた
飯だ飯!!」
たくさんのバイクと男の人達が1箇所に集まっていた
……ざっと80人くらい