淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「…チッ…まだ残ってたのかよ…はぁ」
「……えぇー、せっかく幹部は終わったと思ったのにぃ〜」
壇上でニヤニヤ笑っている男の頭は俺と同じ金髪で、アクセサリがジャラジャラ身体についている
「黒澪さんはやっぱりお強いですねぇ
姫が信じているのも分かる気がするなぁ♪」
「「「「!!!!」」」」
「……クッソ
みっちゃんを返せっ!!!!」
「……返せと言われて返すわけないじゃん?」
「てめぇ…
ぶっ殺すぞっ!!」
怒り狂う俺に挑発し続ける男
その状況の中、悠雅が静かに口を開いた
「……お前は前に澪を拉致った男か」
「………」
「………」
無言で睨みつける悠雅から出る殺気は、加減してるといえど強烈なもので
「っ!」
相手が少し怯むのがわかった
「ふぅ〜
黒澪の総長さんはおっかないねぇ
そうだよ、この岡 修司があの子を拉致ったんだよ
玩具としてね♪」