淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「てめぇぇっ!!!!」
頭に血が上った俺は殴りかかろうとするが
「相楽」
悠雅の低い声で制される
「なぁ総長さん
俺とタイマンしてくんね?」
どこまでもムカつく目の前の男はついにふざけた発言をし出した
「………俺はお前と戦う気はねぇ」
それに冷静に答える悠雅
「……コイツはおまえが倒せ
奏」
「!?」
前を見据えたまま言葉を放った悠雅
……奏さん?
キョロキョロと辺りを見渡すも姿は見つからない
海も不思議そうな顔をしている
「なぁ、悠雅
奏さんはどこ………
ガンッッッ
「ぐっっ……」
「「……!!!!????」」
何かが当たるような音と共に、突然壇上から転がり落ちる岡という男