淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~






「……うそ…だろ




なんで

なんで澪を持ってねぇんだよお前ら


隠してんだろ?

俺を動揺させて倒すために嘘ついてんだろ?


なぁ


なんでお前らが俺を責めんだよ」






急に弱ったように不安の色が交じる声を出した瀬織 興










……もう何が何だか分かんねぇ…







でも瀬織 興という俺達が追い続けていた人物が目の前にいる限り真実を知るために使わなければならない






















「……死にたくなかったら答えろ



澪をどこへやった」

















今まで黙っていた悠雅が口を開いた瞬間





部屋が凍るかと思った









それくらい悠雅の声は低く怒りが含まれていて













目は狂気に染まっていた








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