淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~







小さな呟きが部屋に響き渡ったと同時に




床に視線を落としていた俺の視界のほんの隅っこで、黒い影が横を通り過ぎる




























パァァァァァァァンッッッ

















その音はあまりにも儚く



寂しく



孤独に響いて















「………え……?」















状況が理解出来ていない俺達の目の前で















鮮赤色の液体が宙に浮いて飛び散った














………











誰か………“ウソ”だと言ってくれ…







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