淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
そう言って微笑んだ澪ちゃんはあまりにも儚くて
……そのまま消えて無くなってしまいそうで
「澪ちゃんっっ!!」
気づくと僕は澪ちゃんの手を握りしめていた
「逆でしょ!?
ねぇ澪ちゃん、それは逆だよ!!
僕達がいうセリフでしょう!?」
「………ケホッ」
目の前の澪ちゃんは信じられないくらいにボロボロで
苦しそうに眉を寄せ、顔を歪めている
「相楽、直ぐに救急車を手配しろ」
「…もう呼んである」
「…
海……澪を頼む」
澪ちゃんを僕に預け立ち上がった悠雅
何をするのかと見上げるとある一点を恐ろしい形相で睨んでいる
……勿論その先にいるのは天童組組長
瀬織 興で
「ま…待ってくれ
俺は澪を狙ったんじゃない…!!
待て!お願いだ!!
謝る!このとおりだ。
分かってくれ!!俺はお前を狙ったんであって決して澪を狙ったんじゃない!!
…可愛い妹を撃つわけないだろう!?」