淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
発砲された音が響き
……遅かった
と思ったとき、左肩が熱くなり鋭い痛みが襲ってきた
悠雅に貰った黄色のマフラーが赤に染まっていくのを見ながら
……良かった
間に合った
安心した
私が自分の意思でやったこと
貴方が撃たれて傷つくところか
私が撃たれて貴方が悲しむところか
どちらの貴方も見たくないけれど
もし貴方が撃たれて私の前からいなくなったら…
それはどんな事よりも悲しいから
それなら貴方がいなくなってしまうかもしれない危険を私が背負おうと思ったの