嘘つきの恋煩い
はじまりの嘘
人生なんて、うまく生きたもん勝ちだと思う。


努力が報われない事を私は若干15歳ながらに理解していた。
世の中は理不尽の塊で出来ている。


頑張って勉強しても成績なんてそうそう上がらない。
学校の成績なんて女というステータスを利用して先生に媚びへつらえば簡単に上がることもわかっていた。

だから私はいつもそうやって生きてきた。


本当は男との交際経験なんて無い。
でも先生に色目を使う姿を見た同級生は、私の事を誰とでも寝る女だと噂を流した。


そんな噂のせいで私は孤立していた。
休み時間はトイレに行くか、机に突っ伏している。

そんな私に話しかけてくる女の子も居たが、大抵好奇心だけで本当に仲良くなろうとしてくれる人は居なかった。

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