bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
何が「お幸せに…」なのよ!!
「まぁ、お幸せに」
エリカ先輩の最後の一言に、怒りの炎は私の中で燃え盛っている。
そのためか、イライラしていた私は、ものすごい勢いで午後の仕事をこなした。
「ひかり、何かあった?」
「何もないです」
隣で心配してくれる香奈子先輩にもぶっきらぼうに答えながら、エリカ先輩の言葉を思い出せば思い出す度に怒りがこみ上げてくる。
その怒りを必死に抑えて、私は社内報の取材に出かける。