bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
「ふざけんな、お前の自己管理どうなってんだ」
フロア内に静かで重い空気が流れる。
冷たい視線が私の背中に集まっている事も痛い程分かる。
この場から消えてしまいたいと強く願う程、本郷主任の私への怒号がフロア内に響き渡っていた。
私が会社に到着したのは、10時半になる頃だった。
一目散にフロアの本郷主任のデスクの前に歩み寄る。
この時点で、フロア内の私を見る社員の眼が冷たかった。
本郷主任に向かって私は深々と頭を下げる。