bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-



意識なんてしてない・・・

意識なんてしてない・・・



自分の発した言葉を自分自身の胸の中で反芻して言い聞かせる。



言い聞かせていると私の胸の中で今度は本郷主任の言葉が反芻される。


「俺、部下に手ぇ出すつもりねぇから。」


その言葉を聞いて、私は急に熱を帯びていた頬がすーっと冷めていったのがわかった。


本郷主任はただの直属の上司、そんな分かり切ったことなのに何故か傷ついてることを私は気付かないふりをした。
 

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