bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
香奈子の準備した会議の資料は、丁寧にまとめられていて社長をはじめとする役員たちや監査委員にも好評だった。
プロジェクトチーム全員が出席し臨んだ役員会議は、反応も上々だったので思ったよりプロジェクトに対する予算もおりそうだ。
役員が次々と会議室を後にした。
「お疲れ」
「お疲れ様です」
参加したプロジェクトメンバーはお互いを労う。
その顔も心の底から安心したような嬉しそうな笑みを浮かべている。
その中で安藤は1人黙々と片づけをしてくれている。
そんな安藤を横目で見ながら、俺は竹之下や内海の次回のミーティングの打ち合わせをしていた。
いきなり、後ろでガタっと聞きなれない大きな音がする。
「ひかり!!!」
「安藤さん?」
神部や香奈子の声が聞こえると同時に振り向くと、そこには床に倒れこんだ安藤の姿があった