【短】あめだま。～きみと出会えた奇跡～

「その“あめだまの子”？菜知のこと好きそうだし、もしその子が男の子だったら、利用って言い方は悪いけど……。友達からとかなら、大丈夫なんじゃない？莉桜も」


私はその言葉にコクリと頷いて、菜知に向かって、


「ありがとうね」


と、微笑んだ。


菜知は、私が湊人を想って泣いてることを知ってるから、きっと私を守って心配してくれてるんだと思う。


いつも、言ってくれるし。


“莉桜はまっすぐで優しいから、きっと誰よりも幸せになれるよ”


って。


本当にいい友達に巡り会えたなぁ、私。


なんて、ふわりと笑う菜知を見ながら、心の中でそう語りかけた。