【短】あめだま。~きみと出会えた奇跡~


私は湊人を見て同じように笑うと、私の隣に座るように促した。


「にしても、今日もあっちぃなぁー」


そうぼやきながら、湊人は私の隣にストンと腰を下ろす。


……言わなきゃ。


私の頭はそればかりで、湊人がいろいろ話しかけてくれてるのに相づちすら打つことができない。


そんな私に気付いてか、


「なぁ、莉桜。そういえば、話ってなんだよ?」


って、湊人から話をふってくれた。


途端に早くなる私の心臓の音。


だけど、私は言わなきゃいけない。


ずっと黙って何も言えないままじゃ、今までの私となんにも変わらないから。


「……あのね、湊人。あんまり驚かずに聞いて?」


私が湊人にチラッと視線を向けると、湊人は微笑みながら頷いてくれた。


それに安心した私は、一息おいてから自分の想いを少しずつ話し始めた。


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