先輩と恋のジレンマ
「だから、味はどうだった?」
「味ですか……?」
「先輩から感想聞いてこいって。」
白銀先輩はカウンターの奥にいる店員さんを指さした。
あ、そうなんだ。
「えっとですね、苺の酸味とクリームの甘みが絶妙でした!」
「もう本当に美味しかったです。」
話しているうちに味を思い出して、もう一度食べたくなる。
そんなことを思っているうちに先輩のほうに身を乗り出していた。
前よりも距離が近くなって、白銀先輩との顔とは至近距離。
それに気づいて恥ずかしくなり、元の位置に戻った。