先輩と恋のジレンマ
「だから悲しいときは、私を呼んでください!」
「面白い話たくさんしますよ。」
そういって笑うと、先輩もつられて笑った。
ちょっとだけ無邪気で子供じみた表情になるんで、いつもとは違う先輩の気がした。
先輩は私の頭をわしゃわしゃした。
「甘いものは基本的無理。けどクッキーなら平気。」
「あ、はい!」
鞄からクッキーを取り出して渡した。
きっと先輩が私を好きになるなんて、ないだろうけど…これからも先輩のことを好きでいいんだ。
やっぱり、先輩のことが好き。
そう思うといつの間にか笑顔になっていた。