先輩と恋のジレンマ
でも本当にスタイルが良くて綺麗な如月先輩には、白銀先輩に似合っている。
なんていうか、美男美女のカップル。
実際に付き合っているかはわからないけど、付き合ってなければいいのにって思っている。
もし付き合ってなくても私なんかは付き合えないだろうけど。
自嘲的に笑って、藍ちゃんと自分たちの教室に戻った。
「掃除も終わったし、もう帰ろう。」
「うん、帰ろうか。」
鞄を取って、二人で学校から出て行った。
最近できたお勧めのカフェに二人で行く約束をしていて、今日はその約束の日。
だからいつもとは別の道に向かう。
「なに頼もう……。」
隣にいる藍ちゃんは何を食べるか考えていて、私が話しかけても気づかない。
まだお店についてなくて、行ってる途中なのに。
そう思うと笑いがこぼれた。