とっても甘いチョコレート王子


「ねぇ、七葉ちゃん。
 ちょっと相談なんだけれど。」
 
「え?」

佐々木くんはまるでイタズラを仕掛けている子供のような笑顔で話しかけてきた。


「うん、わかった!パーだね。」


「おーいっ、夏樹ー、七葉ちゃん
 なにしてんのー。 
 俺をおいてラブラブしないの。めっ!」
 
私たちの秘密の話が気になった永沢くんが
「めっ!」とかいいながらも笑顔で話しかけてきた。

あ、いや、でも、べ、別に……


「え、い、いやラブラブっていうか…
 むしろ永沢くんたちのために
 っていうか…」

私が慌てて否定すると佐々木くんが慌てて止めにはいった。 

「あっ、こらーっ。
 七葉っ、それ言っちゃだめー」

「あ、あ、ごめんっ」

つい言ってはいけない秘密のことを……。


でも、七葉って。七葉って聞こえたのは私だけかな。

何でだろう。すっごくドキドキする。



「ってか、グットッパするんでしょ?」

「そだ、忘れてたー。
 いくよー」
 
オーバーリアクションの永沢くんがあのかけ声を言う。



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