目なし女の消えない呪い
「三十年後もオレたちは、きっと一緒にいると思う。

オレはいつも美月のそばにいたい。

美月を守るのは、いつだってオレだから。

だから美月、お前はオレから離れるな」




美月は拓也のその言葉に、息をするのも忘れるくらいドキドキしていた。




今の幸せなときが、永遠に続いて欲しい。




十年後も、三十年後も、五十年後も……。




拓也は美月を見つめ、美月は拓也のその視線にドギマギしていた。




そして美月がその視線に耐えきれずに、目を閉じたとき、拓也の唇が、美月の唇をそっと塞いでいた。
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