目なし女の消えない呪い
「美月、とんだ災難だな。

でも、今回のことは美月が悪いんじゃない。

悪いのは全部、『目なし女の呪い』っていうグループLINEだよ。

あの悪質な呪いが、みんなを苛立たせているんだ」




「でも、どうして私は、目なし女に憎まれているの?」




「その理由は、オレにはわからない。

だからオレたちは目なし女が何者なのかを探るんだ。

そうすればきっと、すべての謎が解けるはずだから」




美月と拓也がそんな会話をしているとき、二人の会話に割り込む声がした。




「美月、拓也、オレを忘れてもらっちゃ困るぜ。

オレたちは仲間だから……」
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