僕を愛した罪
大事なあの子
☆星夜side☆
「……ッはあ」
前園家を出て、すぐ近くにあった公園。
出てから全力疾走してきた俺は、ベンチに座った。
「……最悪…あり得ねぇ…最悪……」
出てくる言葉は、負の言葉だけ。
俺の全てを仕切るのも、負だけ。
期待してた。
変わっていたかもって。
あの頃と、違うかもって。
だけど。
「…変わって、いなかった……」
あの頃と、同じだった。
俺も、あの男も、全部。
あの頃の、ままだった。