僕を愛した罪
大好きなキミ
☆愛side☆
無我夢中だった。
当たって砕けろ、なんて自分で言いながら、
あたしが砕けてしまいそうだった。
仲直りしてほしい。
世界にたった1つしかいない家族なんだから。
大事な人なんだから。
仲直りしないまま別れるなんてそんなの、駄目だと思ったから。
後先考えていないのはわかってる。
だけど、どうしても、仲直りしてほしかった。
「ただいまっ!
おじちゃん、いるっ!?」
あたしは靴を玄関で脱ぎ捨て、バタバタとリビングへ走った。
「……どうした?」
いつもはお酒を飲んで赤くなった顔をしているおじちゃんが、
赤くなっていない顔で振り向いた。
手に持っているのは、お茶のはいる湯呑。
「……待っていたの?
そうやって、セイくんのこと」
肩を上下させながら、あたしは尋ねた。