僕を愛した罪
「星夜くんにも意見を聞かなくちゃいけなかったね。
……親子だろう?」
…パパ、さすがおじちゃんの親友。
しっかり親友の違う所を、指摘し、正しい道へ導いている。
あたしも、セイくんを正しい道へ導くこと、出来るようになりたいな。
「今からでも遅くないよ、星太郎。
わかってんだろ?
過去は確かに消せない。
だけど、皆その過去があるから、未来に向かって歩んでいける。
星夜くんも、愛ちゃんに出会って、きっと新しく歩んでいけるよ。
だけど星夜くんは、大人っぽいし星太郎に似ているけど、まだ子どもだ。
立派な大人になれるまで、オレたち親が、しっかり導いてあげなくちゃ」
おじちゃんの肩を、優しく叩くパパ。
パパの笑顔に、おじちゃんが笑顔になる。
「……パパ、かっこいい」
「そうかい?
いやぁ、愛ちゃんに言われると照れちゃうねぇ」
頭を緩み切った笑顔で掻くパパ。
あたしを大好きな、親馬鹿な所も、パパらしい。
「……だって、セイくん。
おじちゃんの本音、聞けて良かったね」