僕を愛した罪
『メールだよ、メールだよ』
「セイくんだ!」
すぐに受信ボックスを開く。
その際一緒にロックも解除。
いちいち解除するの、面倒だなぁ。
早くあたしはメール見たいって言うのに。
<良かった。
じゃあ明日、家に来て。
場所、知ってるでしょ。
あと、
ハートばかりつけて、ウザい>
<ウザいなんて言わないで~!
あたしの、セイくんへの愛だよ?
(とりぷるはーと)>
それから1時間待ったけど。
セイくんからの返信はなかった。
…にしてもセイくん、何の用事だろう?
セイくんからお誘い来るのも珍しいけど。
その上、<良かった>なんて。
あたしが暇だってことが、良かったの?
そんなに重要な用事なのかな?
「…あ、明日の洋服決めよ!
セイくんの前でダサい格好なんて出来ないから!」
結局あたしがその日寝たのは、深夜3時を回った時刻だった。
可愛い服を決めるのって、大変。
まぁこれが、恋する乙女なのです!