僕を愛した罪
「セイくん?
セイくんの目的は、何なの?」
「……何だと思います?」
「クイズ?」
「そのようなものです」
「うーんとねぇ……」
あたしを誕生日に呼んだ理由。
あたしから貰うプレゼントの中身。
そして今いるのは、セイくんの部屋。
「ちなみに愛さん。…ここは密室ですよ」
「へ?…みっ、しつ?」
じゃあさっきのカチッって音は、鍵を閉める音?
セイくんは寄りかかるのを止め、あたしの方へと近づき、あたしの頬を両手で挟んだ。
目の前に広がる、セイくんのドアップ顔。
一気にあたしの体温が上がる。
「セイくん……?」
「…キミはとても、興味深いですよ?」
ふっと笑ったセイくんは。
そのまま、あたしの唇を塞いだ。