僕を愛した罪









独りでぱくぱくお寿司を食べ進めていると。

ピーンポーンとインターフォンが鳴った。





「ちょっと行ってくるわね」




そう言ってリビングを出て行ったママは、段ボール箱を抱えて戻ってきた。




「宅配便?」とあたしが聞くと、ママは首を傾げながら「多分」と呟いた。

…多分って何?





「可笑しいわ、これ」


「何が可笑しいんだ?」




おじちゃんと一緒にお酒を飲んでいたパパが、段ボール箱をママから受け取る。

そしてママと同じよう、首を傾げた。




「星太郎、お前宛てだ」


「……わたし?」




おじちゃんが受け取る。

おじちゃんの隣に座るあたしは、横から覗きこんだ。




確かに住所はウチだけど、名前がおじちゃんになっている。

送り主は、星川夜斗(ほしかわ・よると)。






星川…夜斗。

…もしかして、セイくん?







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