僕を愛した罪
キミの隣にいるだけで、僕は―――。
ねぇ桐生くん。
何を言おうとしたの?
僕は、何なの?
あたしは迷惑なのかな?
桐生くんの隣にいるのが。
迷惑な存在なのかな、あたしは。
でも、一緒にいたいの。
我が儘だよね。
自分勝手だよね。
わかっているよ。
だけど、傍にいたいの。
滅多に笑わなくて、無表情な桐生くんが、好きだから。
キミがあたしを嫌っていても、あたしは桐生くんを好きでいたい。
…なのに。
…なのに。
…なのに~。
桐生くんにとってあたしは迷惑な存在。
消えてほしい、存在。
「…い…や……」
失うのはイヤ。
独りになるのはイヤ。
消えるのはイヤ。
迷惑になるも、イヤ。
「…ヒトリにしないでよぉ…桐生くぅん…。
あたしを…ヒトリにしないでよぉ……!」
自分で自分の体を抱きしめる。
その場にしゃがみ込んで、
あたしは子どものように声を上げて泣いた。