愛し愛され恋せよ乙女っ!



全く。
愚かなる愚民よ。
あたしの脳をバカにするでない。


「でもさ」


「なんだね愚…来宮」


「…今まで付き合ってきた女に夏木が本気にならなかったから、アンタは『凛はあたしと結ばれるのッ♡』とかお花畑栽培してんでしょ?」


な、な……なんだトゥ!?!!!!?


「あたしはお花畑より草原が好きだよ!!!広いし!!!」


「や、つっこむトコロそこじゃないし。
…とにかく、そんな余裕ぶっこいてたらいつか夏木取られんじゃない?」


余裕…。
あたし、余裕ぶっこいてんのかな?

………フフフフフッ。

余裕…!!
なんという大人な響き!!!


「いい?来宮!あたしには大人の余裕があるの!!
だからエキストラ共なんて敵じゃないってことよォ!!
フハハハハハハ!!!」


「…アンタを少しでも心配した私が間違ってたわ」


そっか!!
あたしは大人の余裕があるんだよ!!

だって実際そうじゃない??
思い返せば、小1の頃から仲良…くはなかったけど(ヲイ)

小さい頃から家族ぐるみの付き合いで、なんたって凛に下着姿見られたことだってあるんだよ!!?

これはもう!
完☆璧☆嫁☆


「凛にいちばん近い存在は、今までもこれからもあたしなんだからッ!!」


「いい加減黙れ。うっさい」


来宮が何か言ってるけど聞こえまシェ〜ン。

あたしは今!
最高に気分がいいのヨォ!!!↑↑


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