愛し愛され恋せよ乙女っ!



学食に来てみると思ったより人が多くて、早くメニューを決めないとほんとに席が無くなりそう。


「えーっとー…」


カツ丼に親子丼に牛丼に海鮮丼に…


「なんでぜんぶ丼系なわけ」


「メロンパン食べれなかったんだからヤケ食いしてやるの!!!」


「ハイハイ。私は先に席取ってくるから」


「ラジャ!」


ンンン〜それにしてもこの学校ってこんなにメニュー豊富だったんだ。

丼系以外にもオムライスやらパスタなんかの人気メニューから、ロールキャベツや金平牛蒡の味噌煮込みとか言う年層の広いモノがたくさん。

でもやっぱりここはオムライスかな。

だってフワフワしてて美味しそう!!
(ジュルリ)


「すみませーん!オムラ「あーっ!!」


ドカッ!

グハァッ!


ぬおおお…!!
なんなのッ!!?!
か弱い乙女にぶつかるなんて!!

と睨みを効かせながら顔を上げるとそこには……


「え、えんじぇる…??」


フワフワした柔らかそうな茶髪とクリッとした大きな瞳。
白い肌は透き通るみたいに綺麗で、なによりその纏っているオーラがなんとも神々しい…!!!

おおお…純白の羽が見える!!

天使くんは座り込んで動かないあたしに気がつくと、その小さな顔を近づけて心配そうに眉を下げた。


「あ、ごめんなさい。ボクがぶつかっちゃったから…怪我は無いですか?」


な、なんだコレは…

いつもいいこにしてるあたしへの、神様のご褒美なの!!?
そうなのね!!?

あたしは勢いよく首を振り、慌ててニヘラと笑って見せる。


「い、いえっ!だだだ大丈夫でありんす!!ケガなどしておりまセヌ!!」


天使くんはそれを聞いて安心したように微笑むと、その細くて折れそうな麗しい手を差し出す。


「よかった」


ギュゥゥゥゥゥゥン!!

嗚呼、天使きゅんッ/////////(ヲイ)


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