愛し愛され恋せよ乙女っ!


「それにしても…
さっきから気になってたんだけど、あれって何してるのかな?」


向かいに座る来宮の向こう側に、何やら人だかりができていて。

相変わらず贅沢ヨーグ@ーナを飲んでいる来宮は「さぁ?」と興味無さそうに言うけど、あたしは何か気になる!!

身体をくねらせて目を凝らすと一人の女の子が見えた。

リボンの色が赤いから、あたしたちと同じ2年生みたい。

そしてその子の周りにイカツい男子生徒が集まっていて何かを指差して笑っていた。


「面白いことやってんのかな?」


「さぁね。それより、口にミートソースついてるけど」


「ええっ!もっと早く言ってよ!!」


そして慌ててテッシュで口を拭いていたあたしの耳に、突然ガンッ!!と大きな物音が聞こえた。



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