愛し愛され恋せよ乙女っ!
なに!!?!
再び向こう側を見ると、あの女の子がイカツい男子たちを鬼のような顔で睨みつけていた。
な、なにがどうなったの?
さっきまでめっちゃ大人しかったのに!
男子たちも何か言っていたようだけど、
しばらくすると蜘蛛の子を散らすようにどこかへ走っていく。
まさか…
「あの子プリキュア…??」
「アホか」
「じょ、冗談だっつーの!!!」
それにしても、さっきの音は何だったんだろ。
と、不思議に思っていたあたしの目にとんでもないモノが映った。
「何アンタ。急に黙って気持ち悪いんだケド」
「…凛」
「は?夏木?」
「凛が…」
「夏木がどうし……あ」
あたしの様子が変だと気づいたんだろう。
来宮が振り返って、あたしの様子に納得したように「そういうことね」と呟いた。