愛し愛され恋せよ乙女っ!
午後の授業も終わり放課後。
ただいま体育館に来ております。
ここからのあたしは凛の部活に顔を出すことに全力を注ぐのだ。
まぁ、あたしはいつでも全力なんだケドね!!☆
2階から下を覗くとコート全体を満遍なく見ることができるこのサイコウな場所。
けれど当然ここに集まる女子はあたしだけなワケはなく。
「うわぁっ!すごいっ!!
先輩達がよくいたから来てみたら、めっちゃよく見える〜ッ!」
左隣のウルサイ1年生を頭領に、年下女共がチラホラ。
「ねえ聞いて聞いて!!今ここに登って来るとき、夏木と目があっちゃった〜ッ!!」
勘違い乙(笑)な他のクラスの同級生に。
「ハァンッ♡
今日もカッコいい〜!!
こっち向かないかなぁ??」
無駄にクチビルがテカテカした先輩のオネーサン方。
そのほとんどが男子バスケ部が目当てなんだからスゴイ。
とくに凛ね。
ほらほらあなたたち!
カッコいい凛をタァンと拝みなさい!!
どうせその恋は叶わないんだからァ!!
だってあたしが凛のお嫁さんになるのヨォ!!!!!!
せいぜい夢を見ることね!!(最低)