冷酷バカをやっつけろ
冷酷バカをやっつけろ
あれから数日
私たちは本当に何もなくなった
心にぽっかり穴があいたままだった
でも、これで良かったんだ
課長に私はもったいなさすぎる
「木下セーンパイっ!」
「何」
「以前よりも冷血ですねぇ!」
私が冷血?
ありえないね。
「それは課長でしょ」
「…どうしたんですか?」
「別に何も」
「もしかして、
課長に惚れたとかあっ!?」
ドスッッ!!
「十二指腸引っこ抜かれたいの」
「ごめんなさいごめんなさい」
「わかればいい」
「俺、本気で課長のこと好きなんです。
木下センパイ、見ててくださいね。」
「……うん。がんばれよ。」
頬を赤らめながら
はにかむジャッキーは
少しだけ可愛かった