冷酷バカをやっつけろ



「はっはっは、

まあどうであれ、

よくあの強面を討ったな。

今夜は僕が全額奢ろう。

ほら木下くんも、たくさん飲みたまえ。」


「わぁ、部長だいすきです!」


「大好きだと?ならば俺が奢…」


「ははは、木下くんは可愛いなあ」


「すいませーん店員さーん

とりあえずスイーツ全部と

一番高い酒50本お願いしまーす」


「え?」


部長が素っ頓狂な声を出す



「ん?なんですか?」


「いや、ちょ、はは…木下くん…?

少しは遠慮というものをだな…」


「あーすいません部長

それ教育されてないんで知らないです」


顔を真っ青にする部長

これはこれで見ものだ

酒の肴にしてやろ



「か、川島くん。

今日は君に奢らせてやろう。」


「おおお奢らせてやろうって何ですか!?

嫌ですよ莫大な額じゃないですか!!」


「俺が支払います。」


「「え」」


ここでまさかの課長が登場

部長が怖くて声かけれなかった課長が

まさかこんなこと言うなんて



「たくさん食え木下。」


「松枝君!!」「松枝課長!!」


課長と川島さんは

まるで崇めるように課長を見る


「えー、部長か川島さんがいいです」


課長に貸しなんか作らせてたまるもんか


「ちょっとチコちゃん!!

そんなワガママ言ったらメッッ!!」


必死な川島さん


「そうだぞ木下くん。

ここは甘えておくのが社会人なんだよ〜」


怪しい顔した部長



「そうだ、俺に甘えとけ」


憎たらしい課長…

だったら…




「あのー店員さーん

この店買い取りまーす!!」








「「「え?」」」





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