冷酷バカをやっつけろ



目の前にはカスみたいな顔面


そして何かが唇に……


バシッッッ


「ちょっと

何してるんですか」


「ちゃんとキスしていいか

聞いてから、したぞ。」


「そういう問題じゃないです」


「安心しろ、タクシーに乗ってる間に

キス100回ぐらいしたから。」


「………」


「オイ、どこに行く気だ。」


「イソジン買って飲み干して死にます」


「病原菌扱いか。」


「なんで私にばっかり

嫌がらせするんですか…」


なんで、

他の人にやればいいじゃんか…


「知らん。

ただ、嫌われるのが嫌なのかもな。」


「はあ?」


「女は皆、俺に興味を

持つ生き物だと思っていた。」


「そうですか

大きなもはや奇跡的な勘違いですよそれ」


「うっとおしくて、邪魔で、

冷たくしても寄ってくる。

なのにお前は何故寄ってこない?」


「えー、嫌いだからです」


「何故嫌いなんだ!

何処が駄目なんだ。

直すから教えてくれ。」


「んー、じゃあ全部で」


「分かった。」




わかったんかい



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