冷酷バカをやっつけろ
「ていうか、ここ課長ん家ですか?」
「あぁ、木下の家が
分からなかったからな。」
ひどく殺風景な部屋だ
の割りにめちゃくちゃ広いから
めちゃくちゃむかつく
「帰ります、さようなら。」
「待て、送っていく。」
「結構です。」
「…じゃあこれタクシー代。」
それは、まぁ、受け取っておこう。
「ありがとうございます、さよなら。」
「気をつけろよ。
変な奴いてもちゃんと無視しろよ。」
「わかってます」
バタン
まさか、
次の日あんなことになるなんて
誰も思いはしなかっただろう。