冷酷バカをやっつけろ






私の両手首を掴み

壁に押し付けてくる課長


「合コンに行くのか…?」


「私語は謹めですよ課長」


「行くな。」


「慎んでください」


「絶対に行くな。」


なんか今日の課長は

冷酷というか氷点下だ



「なんでそんな事言うんですか」


「合コンとはなアレだぞ、

なんかヘビいっぱい触って

ナメクジ食べるだけの集まりだぞ。」


コイツどんな勘違いしてるんだ


「わかりましたわかりました

行きませんから離してください」


別にどっちでもよかったし


「それとクリスマスの夜は開けておけ。

いいな、絶対だぞ。命令だからな。」


「もーわかりましたから!」


「誰も…来ないな…」


ギュッと課長の手に力が入る

イヤな予感しかしない…


「木下…」


顔を近づけてくる課長…



「あぁぁーーー!!!

資料ってどれですかぁぁぁあ!!!!?」


最大限の声を出して資料を探す

これなら誰かが気付くだろう


「……。」


「資料もらうために来たんですよね!?

早くしてくださいよクソノロマ課長!!」


「お前、雰囲気を考えてだな…。」


そう何度もお前にされてたまるか!


「雰囲気ってなんですか

私たち恋人でも何でもないですよね

したがって今後一切キスしないでください

した場合は一生口聞いてあげませんから」




これでどうだ、

ハッキリしやがれ課長!

そして思いっきり振ってやる!



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