初恋
君はずかずかと部屋に入ってきて、部屋を物色する。
何しに来たんだよと言うと、バックから、紙の束を取り出し、差し出す。
「ノートのコピーと授業のプリント。」
受け取ろうとするとさっと上に上げられる。
「休んでる間、何してた?」
何って・・・。口ごもっていると、君はふっと笑った。
「学校に来いとは言わない。でも家で大したことはしてないんでしょ?」
では私はここでとうやうやしくお辞儀をして帰って行った。