*短編B L*キミに夢中


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…はぁっ、はぁ、はぁ…っ


「また、さぼっちゃった…。」

講義、どうしよう…
同じ大学で、同じ学部。

だったら、絶対顔を合わせなきゃいけない。

「佐田君とは、もう会えないよ…。」

やっぱり僕に友達なんて、無理なんだ。

だって僕は、佐田君を好きなのかもしれないんだから。

家に閉じこもって、ベッドに体をなげた。

「…最悪。」

このベッドの匂いも、僕も、この部屋も…


一瞬で、佐田君に染められてしまった。


「佐田君の匂い…落ち着く。」

いよいよ、変態チックだな。

でも、昔みたいなのは嫌なんだ。
僕と一緒にいる人はみんなホモだっていわれてしまうのは分かってたのに。

なにもできない僕は、佐田君を手放すことができなかった。

あの頃の僕は弱かった。

でも、今は____

なにも変わらない僕だとしても、突き放すくらいは。

せめて、佐田君を守ることくらいは、できる。


「………フー…」


ため息を付きながら、ベッドの上で猫みたいに丸くなった。



ピーンポーン…

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン


「~~~~~~~っあーうるさいっ!」


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