*短編B L*キミに夢中
「佐田君…」
「なんでしょう。」
え。
今返事…
「えっ、起きてたの?!」
「起きてました。
つーか冬夜の寝顔みてたら急に起きるんだもんね。
あーあ、可愛かったのに。」
「だからっ…」
そういうことは、簡単に言わないで欲しい。
本気にしてしまうから。
「…佐田君、やっぱりモテるでしょ。」
「あ、わかる?」
…はぁ。
佐田君はこういう人だった。
「もう!」
「ははっ、そんな怒んなよ~!」
楽しい。
これが、友達なんだろうな。
…いや、友達はエッチしないか。
じゃあ恋人?
そういうわけでもない。
今の僕たちは、何なんだろう。
「さすがに今日は大学でないとまずいよな…」
「そうだね、2日もサボっちゃったから…」
僕たちがどんな関係でも、ずっと一緒にいられたら。
それで、いい。
僕は、そんなことを思ってしまった。